ムクティ(解放)
心と身体が解放された時、私は踊りと一体となる...
踊りは宇宙を顕す。
私は自らシヴァ神によって破壊されることを望みます。
また新たな再生のために...
踊り始めて早いもので10年の歳月が流れました。振り返れば学びの日々の連続でありました。どれ一つ取ってもなくてはならない経験だった様に思われます。私は今、自分がここに在る喜びを感じながら破壊されてゆきます。そして全てが破壊されることにより、また新たに再生の時を迎えるのです。2002年の終わりに相応しく、その時が来たのだと感じております。
演出家蜷川幸雄主宰「蜷川スタジオ」に3年間所属し、数々の舞台を踏む。退団後は観世栄夫や宮田慶子などの演出作品、「ナンヤシップ」公演など数々のプロデュース公演に出演。1999年には国際交流基金による日印共同製作「MIWA-三輪」プロジェクトに参加し、インド各地を訪ねて民俗芸能をリサーチした後、東京で公演を行う。
また関弘子に師事して「語り」を学び、現在に至るまで「声」と「言葉」にこだわった演劇活動を続けている。1993年には語りを中心とした集団「すずしろ」結成し、公演多数。また一人語りのレパートリーは、源氏物語、近松などの古典、日本および世界の民話、泉鏡花、芥川龍之介など近代文学、詩、童話、現代小説など幅広く、ギャラリーや民家、蔵などの空間で音楽家や染色家、ダンサーなど、さまざまなジャンルのアーティストとのコラボレーションも行っている。