気が付けば、いつも踊りがここにある。心にえも言われぬ平安をもたらしてくれる。体に本来あるべき形を 教えてくれる。バラタナティヤムを通して、今の私のテーマ《ジョイ&ライト》をお送りいたします。今回は南インドケララ州の古典舞踊「モヒニアッタム」のダンサー丸橋広実さんをゲストにお迎えいたします。その優美な表現は、バラタナティヤムと対比し て一味違った世界を創りだすことでしょう。お楽しみ下さい。
栃木県宇都宮市生まれ。南インド、ケララ州にてカラマンダラム・リーラーマ氏に師事して、伝統舞踊モヒニアッタムを学ぶ。国立カラマンダラム芸術学校、短期集中コース修了。インド、日本にて公演活動を行う。アンドラプラデーシュ州のテナリ日印協会より、創立25周年を記念して初の文化賞に抜擢される。平成13年度文化庁より芸術家在外研修員として抜擢され渡印。平成15年シンガポール南インド芸術学校より舞踊貢献賞を受賞した。
モヒニアッタムは南インドケララ州の古典舞踊。「モヒニ」はこの上もなく魅力的な、「アッタム」は踊りを意味する。神への敬愛がテーマである。ヤシの木や稲の穂が風にゆれる、海が波うつさまなどのケララの豊かな自然が動きのモチーフとなり、官能的な動態で、感情豊かに表現される。