踊りはすべて心にあります。その心を修養することは,何もまして大切なことです。心は身体すべてに伝わり,時空間を超越する。そのとき宇宙と一体になる。この感動が踊りに生命をもたらし,舞台は白い光となる。踊りはますます宇宙を顕現します。あのダイナミックな動きはあなたの心です。迷いのない心が舞踊を生き生きとさせる。宇宙の霊力を感得するのは無垢な心から生まれてくる。
2002年1月1日 宮尾慈良
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人間は身体という仮の道具をまとっているが,その仮の道具を自由にコントロールする魂のはたらきを自然との対話から学んできている。人間は自然を征服し,破壊するのではなく,自然との調和のなかではじめて生きていることを知ってきた。人間の魂の動態は身体をコントロールする。身体が天高く跳び上がるのは魂の顕現でもあった。しかし高く跳び上がるためには,その一瞬,ほとんど本能的に魂のエネルギーが大地へとはたらき,一気に足裏全体でエネルギーが収斂されなければならない。この収斂されたエネルギーの動力は上へと伸び上がる。そのとき身体の筋肉の緊張は弛緩され,解放されて,大地から吸収したエネルギーは天空間に拡散される。このエネルギーは天地間を身体を軸として収斂し,そして拡散することで充満してくる。そうすることで天地間にみなぎるエネルギーは変化してくるのであった。それが自然界の変化をもたらすのである。これは,ただ身体の動態が起こす現象ではなく,身体をコントロールする魂のエネルギーの天地間へのはたらきにあるといえよう。そこでは身体の動態がくり返すリズムが自然と呼応していなくてはならない。
いまここで,わたくしたちがいうリズムとは,この天地間の身体動態にみる足の収斂と拡散がつくり出す宇宙の音でもある。その宇宙の音はわたくしたちには聴えない沈黙のなかから生まれてくる。それは古代の人々が自然のなかから創造したと同じように,わたくしたち人間に本来的に具わった天性の能力であり,内部にあるリズムと呼応し,単純なリズムから複雑なリズムを創造してきている。人間の内なる生命体のリズムが心に作用すれば,かならず外に顕われる。舞踊の起こりもその心の表現態なのである。
宮尾慈良『アジア舞踊の人類学』−パルコ出版,1987より引用
新版「舞踊の人類学」と題して演劇出版社より4月刊行予定
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ひとあしひとあし心を込めてステップを踏んでゆく。点と点を繋ぎあわせてゆくと一本の線となるように,ステップは曼荼羅を描いてゆく。そのリズムは魂へと響き生命エネルギーが涌きあがる。わたしは無心になり身を任せる。大輪の蓮が咲きますように・・・。
このような舞踊を目指して踊らせて項いております。師A.LAKSHMANをはじめ,ご指導下さっている方々に感謝を申し上げます。
山元 彩子
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